
モーターフォグMFから初速90~100m/秒で噴霧された微粒子は、湿度40%では噴霧距離約10mで蒸発し、湿度70~80%では噴霧距離約20mにおいて更に微細な微粒子となってMFが発生した風に乗り浮遊拡散をします。 このMFの浮遊拡散作用を利用して、ビニールハウスの空間に向けて噴霧する。
●ハウス内で噴霧を続けていくと一部でモヤり始め煙霧状が広がり、やがて葉に小さな水滴が付着してくる。
モヤが発生するまでの噴霧した微粒子は湿度を上げながら周囲への拡散性が良く瞬く間に蒸発してしまう。
●ハウスにおいて日没頃の夕方は温度が下がり湿度が上がるため、実際のハウスでのモヤがかかり始め煙霧状になっていく飽和水蒸気量を検討してみる。
飽差表からハウス10aでの飽和水蒸気量は次のようになる。 概ね3~6g/㎥×1,000㎡×高さ2.5mハウス=7,500~15,000㏄=7.5~15L ●次は佐賀県のイチゴ・トマト農家さん(添付写真)のモーターフォグによる噴霧例です。面積は3間×40m×高さ2mのハウスで、モーターフォグを手前のコンテナの上に置き、 養液を噴霧すると40mの奥まで充満している。 ●40m以上のハウスではゆっくり回る循環扇を使うか、真中と端部の二箇所から噴霧、または移動をしながら扇状に噴霧します。この3間×40mのハウスに約4~5リットル噴霧をしてハウス内が白く煙霧状になっている。この時のハウス容積の単位当たりの水分量を計算してみると、4~5L÷(5.4m×40m×2m)=9~11.6g/㎥――>約10g/㎥ したがって、最適な飽差3~6g/㎥に比べて多めの水分(この場合液肥の混合液)を噴霧しいることが分かる。 ●弊社では今現在、多くのメリットがある葉面活性剤リフレッシュ水・1%の拡散剤・1%のアミノ酸混合液の葉面散布をお勧めしています。
この量は飽差に換算すると1.2~2.0g/㎥です。ハウス10a当た
り一回の散布量は3~5Lを通常一週間に二度、リフレッシュの潅水と併せてお勧めをしています。
●この水量は光合成や気孔の働きを妨げない飽差以内の量であり、植物にとってストレスが少ないと言えます。
“少なめに小まめに”を続けて「産毛が多く枝葉が起つ」などの声が体験者から聞かれています

